話題のアレ観てきました


久々に映画観に行ってきました。
以下ネタバレ有り。

ごめんなさい。最近精神的な余裕がないんで、本当に観てきたのは↓です。

『パシフィック・リム(3D版)』

吹き替えしかなかったので仕方がなく吹き替え版を観てきたんですが、意外にもキャストに微妙な芸能人枠がケンコバ意外は見当たらなかったので正解だったかもしれません。字幕が3D表示の邪魔になることもないですし。まあケンドー・コバヤシはむしろ当たり役で、ヒロイン役の林原めぐみの方がミスマッチでしたが。惜しむらくは誤訳が何箇所かあったことですかね(ヒント:中国人3名のこと、思い出してあげて下さい)。芦田愛菜は「ビデオ萌え萌え健太」の看板に気を取られ、あまり印象に残りませんでした。

さて肝心な内容ですが、監督がオタクなだけあって荒削りながら、非常に日本の特撮やロボットアニメの”お作法”を理解した内容でした。ただしせっかくいろんな燃え要素を詰め込んだのに、消化不足なまま使いこなせていない印象は多々受けましたが。あまりストーリーを紹介してもただネタバレになるだけですので、総合的にはとても良作という前提の上で、自戒の念を込めて特に消化不足と感じた残念ポイントだけかいつまみ以下にメモします。

ギガンティック・フォーミュラGガンばりの各国のステレオタイプなパイロットとボットをせっかく登場させたのに、これといった見せ場なく即退場。あとステレオティピックなのは中・露だけというのも何か寂しい。ファラオの格好したエジプト製イェーガーとか、飛行タイプのイエーガーとかも欲しかった。

■せっかくの人型巨大ロボなのに、オモシロ武器がほとんどなく殴りあうばかり。パイルバンカーなし。ワイヤータイプの兵器なし。レーザータイプの兵器なし。発射にチャージ時間が必要な兵器なし。

■前半、怪獣に向かって腕を振り下ろす描写のところは関節をロックしてるのに、中盤以降その設定はなかったことに。

■高高度から地上に落下・着地するとき、気化した緩衝材が関節から吹き出す描写なし。これ非常に重要。

■噛ませ犬としての戦車や空母は登場せず。

■パイロットのトラウマ持ち&シンクロが必要という設定が活かされず、特にトラウマを克服したり、シンクロ率上げるような努力描写なし。特訓シーンもなし。

■理論上は怪獣3匹の出現が予測されるのに2匹しか現れないという、伏線だらけのシチュエーション。「実はやはり!」なサプライズ描写もなく、普通に現地行ったら全く引っ張ることなく3匹目登場。

■対立する科学者が記憶を共有することで互いを理解するという、とっても美味しいシチュエーション。もっと萌える燃える描写ができたはず。BL的に。BL的にー!

■脱出装置あるのに親友の息子道連れに自爆する無能司令官(司令官としての役割放棄してパイロットひゃっはー中)。そこは親友の息子を脱出させて自分だけ犠牲になるシーンだと思いますん。

■超スゴイ核兵器の威力=核融合エンジンのメルトダウンの威力。まあこの辺は日本でもお約束ですけど。

■散々上手く描けば燃えるシチュエーションを散りばめながら、最後はいつものメリケン大作映画オチ。

■ヒ ロ イ ン の オ リ エ ン タ ル 厚 化 粧 。

この辺。オタク監督のこだわりが、なかなか脚本家や演出家にまで伝わりきらなかったというところでしょうか。本当にあと一歩詰めてもらえばと思うと非常に惜しい作品でした。まあでも素顔がSFXの怪優ことロン・パールマン(CV ケンコバ)が出てたので、その時点で個人的には満点ですけどね。

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